エアコンのトラブルチェック

異臭や異音など、ある日突然、突発的にエアコンは動かなくなったり、においがでたりします。 業務用とはいえ、エアコンは電化製品ですから時間が経てば磨耗して故障するのは当然ですが、 うまく利用することで長持ちさせることもできます。 また、故障したとまではいかなくても、年数が経って、なかなか冷えない、温まらないという問題も起きてきます。 このページではそういった場合(故障時やカビ、水漏れ時)のチェックするポイントや、 実際にどうすれば良いかという情報を集めました。

CASE① 異音がする
エアコン室内機の動作を簡単に説明すると、アルミのファンが冷たくなり、 ファンモーターで風を送る事によって冷やしています。室内機のフィルターが汚れて目詰まりすると、 風を正常に送れないので、ブォーンというような大きな音や本体の振動を起こします。 この場合はフィルターを外して掃除してもらうことで解決することが多いです。
さらに、エアフィルターの下のアルミのファンも目詰まりしていないか確認してください。
掃除しても、エアフィルターやアルミのファンは問題が無いのに音が大きいままの場合は モーターの異常や、ファンに何か異物が当たっているなど、機器の異常が考えられます。
自力では修理することは難しいので、販売業者、メンテナンス業者、メーカー等に修理依頼して下さい。
CASE② 水漏れがする
急に暑くなった時に一番多いトラブルは、室内機からの水漏れです。
水漏れの原因と、簡単な修理方法を紹介します。
室外機を室内機より上に設置している場合に起こる水漏れです。
配管パイプに雨が掛かった場合、雨水は配管パイプを伝って屋外に垂れるように通常は工事されています。
取付直後に水漏れする場合は、工事不良の可能性が有ります。例えば室外機を室内機より上に設置している場合、 パイプの返しがないと雨水が配管パイプを伝って水漏れを起こす場合があります。
工事のミスなので早急に取り付け工事店に連絡ください。
その他にも下記のような原因が考えられます。早急に購入店や取付工事店にご相談ください。
エアコンを冷房運転すると。室内機内部の蒸発器(アルミのフィン)が低温になり、水滴が付着します。
この水滴をドレンパンで受けて、ドレンホースを通じて室外に排水しています。このホースに ゴミが詰まり、水の流れが悪くなり、結果的に室内機から水漏れを起こします。
ドレンパンに溜まった水が表面張力で盛り上がり、一気に水漏れを起こすのが、この場合の特徴です。
また、エアコンの冷媒が不足して中から水滴が吹き出してくる。
熱交換器の目詰まりで水滴が吹出してくる
というものがあります。ゴミ詰まりを解消させても漏れたままの場合は、 いずれも購入先やメーカーに直ちに連絡された方がよいでしょう。
CASE③ 原因はカビ!?

エアコン室内機の内部はカビの温床
室内機にカビが増えると下記のような症状が確認できます。

・エアコンをつけるといやな臭いがする
・熱交換器(アルミのフィン)」が目ズマリしている
・風を送るファンにほこりがビッシリついている

こんな症状があれば、エアコン内部にカビがかなり繁殖しています。
カビがエアコンからの風で部屋に拡散し、アレルギーなどの原因となります。
ここまで増えると、エアコンを洗浄するしかありません。
メンテナンス業者に問い合わせください。

●カビ対策されたエアコン ダイキンだと高速ストリーマ技術や自動洗浄機能のついてエアコンが多数ラインアップされています。
もし、この機に買い替えを検討された方がよいでしょう。

CASE④ エアコンの効きが悪い
フィルターをまず確認!
エアコンのパネルを開いて内部を確認して下さい。
内部にはフィルターがあります。フィルターが汚れていると室内機の送風が妨げられ、 冷えが悪くなります。取り外して掃除機又は水洗いで汚れを取り除いて下さい。
それから、熱交換機の汚れ確認!
エアフィルターを取外したら、内部の熱交換器(アルミのフィン)にも汚れが付着していないか確認ください。
汚れがひどい場合は室内機の送風が妨げられ冷えが悪くなります。 もし熱交換器が汚れていればそのままに。ここは簡単に取り除く事が出来ません。
エアコンの買い替えやクリーニングを行っている業者にご相談ください。
→修理依頼・問い合わせ先
エアコンの中には、フィルター自動洗浄機能搭載タイプの優れものもあります。
10年程度も利用していて、買い替えが必要な場合は候補に入れるのもよいでしょう。
CASE⑤ 電源が入らない

電源が入らなかった場合、リモコンが原因なのか本体の故障なのかを調べる必要があります。
まず、本体のカバーをあけます。
多くの場合そこに冷房試運転ボタンがあるので、それを押して確認します。
大抵スイッチが付いていて、停止、運転が用意されているので、一度、停止の位置に戻し、運転に入れます。
それで動けば問題ありません。故障ではありません。
全く動かない場合、故障の可能性が高いです。メーカーや業者に連絡してください。

電源が入れば、本体側は故障しておらず、リモコンが原因だと考えられます。
リモコンの原因の場合は、電池がない場合が考えられます。
残量を表示してくれるタイプもありますが、まず、電源を入れても 液晶画面が暗くなったり、つかない場合は電池の交換が必要です。
また、電池が液漏れしている場合であれば、電池が触れる部分の金属をきれいにします。
もし、汚れなどで、確認できなければ、ふき取るなどをしてきれいにします。
それでもダメな場合などであれば、リモコン自体が故障している場合があります。
その場合は購入店やメーカーなどに問い合わせをしましょう。

CASE⑥ 途中で止まってしまう
室外機のファンが廻り、コンプレッサーが動き冷風も出て冷たくなっているのに、 しばらく使っていると止まってしまう場合は、効きが悪いときと同様に、室外機の放熱不良が考えられます。
外に出て、室外機の前に障害物がないか、ゴミなどで排出口が塞がっていないか確認して下さい。 放熱不良でエアコンが止まってしまった場合、室外機の温度が下がるまで送風運転しか出来ない事があります。
そういった異常が見られない場合はセンサーなどの異常や電気基板の故障が考えられます。
この様な場合は一度コンセントを抜いて、しばらくしてから(5分ぐらい)再度コンセントを入れて確認してみましょう。
それでも同じならメーカーに修理の依頼を行ってください。
CASE⑦ 冷房運転で温風が出てくる
夏だから冷房をつけようとして冷えなかったことや、 冬、暖房をつけてもなかなか暖まらないという経験をされた方は、多いと思います。
まず、冷房をつけても温風が出て冷えない場合、何を確認すればいいのでしょうか。 まず一番最初は、エアフィルターを確認することです。
新しいエアコンや、そう古くないエアコンが冷えなくなった場合、 大抵の場合、エアフィルターが目詰まりを起こしている場合が多いのです。
フィルターは空気を取り込むところですから、環境によってはかなり早い段階で、詰まってきます。
できればトップシーズン前の点検をしましょう
フィルターは全面のパネルを開くとそこに、フィルターがあるので、それを取り外し、 掃除機で取り除くかもしくは、水洗いをして取り除きます。
水洗いをした場合、注意しなければならないのは、フィルターを完全に乾かすことを忘れてはいけません。
それでも、なかなか冷えない場合、エアフィルターをはずした奥に、内部の熱交換器(アルミフィン)に汚れが付いていないかどうか確認しましょう。 汚れがひどい場合、室内機の送風がうまくいかず、冷えが悪くなります。
熱交換器の汚れについては、自分で取り除くことはかなり難しいので、この場合は、 エアコンの購入店もしくは、エアコンのクリーニングを行っている業者にお願いするといいでしょう。
本当に冷えてるかどうかの確認方法としては、前面グリル付近の温度と、吹き出し口の温度を測って確認します。
その場合、冷房運転で風量最大にして確認します。
その場合、前面グリル付近の温度と吹き出し口の温度差が10度以上ある場合は、馬力ミスなど別の要因が考えられるので、メーカーや購入店に相談するといいでしょう。